健康に良いということで、テレビ番組に取り上げられてから一気に話題になった「炭酸」
ヘッドスパやエステなどでも安価で簡単に使うことができる装置が開発されたため一気に身近になった炭酸泉。
炭酸泉は、美容・健康の分野に現れた救世主!
簡単に言うと、炭酸泉とは二酸化酸素が溶けたお湯のこと。温泉やヘッドスパ、飲み物、化粧品など、美容だけでなく健康の分野でも注目されています。
お湯1リットルに二酸化炭素が0.25g以上含まれているものが、炭酸泉と呼ばれます。
(この状態を、250ppmといいます)
1000ppmを超えるような炭酸泉を高濃度炭酸泉といい、医学の分野などで大きな効果が見込まれます。
ちなみに、炭酸を扱う下記の炭酸濃度はごらんの通りです。
炭酸入浴剤 60~100ppm
炭酸水 3000~4000ppm
炭酸コスメ 1000~3000ppm
ヘッドスパ(美容室) 1000ppm
ところが、濃度が高いから良いのか。というとそうでもありません。濃度が高い炭酸はとても抜けやすく、温度が上がったり、刺激や揺れなどによって簡単に抜けてしまいます。
なので、濃度が高いだけでなく、炭酸が抜けにくい炭酸泉が最も効果的なのです。
炭酸泉MAGIC!!
炭酸泉が皮膚から毛細血管に侵入して、あらゆる病気を撃退!
炭酸泉に入浴すると、細かい泡が肌の表面に付きます。この泡は、気泡が解けずに残った炭酸ガスです。炭酸ガスは、非常に分子構造が小さいため、炭酸泉に浸かると皮膚から浸透して毛細血管に入って行きます。
毛細血管は、吸収された二酸化酸素を老廃物とみなし、酸素を取り入れようと血管拡張ホルモンを分泌します。これによって血管が拡張され、血液量が増加。
血液循環が良くなることで血管や心臓への負担が軽くなり、血圧が下がり、動脈硬化や心臓病などの循環器系疾患の症状が緩和され、糖尿病、神経痛、リュウマチの緩和、冷え症、高血圧、肩凝りなどの血行障害の改善にも役立つと言われています。
炭酸泉は、あらゆる傷を治す!
炭酸泉に入浴すると、血管が拡張され血流を良くします。
その結果、末梢神経、毛細血管が刺激され、皮膚疾患の改善に役立ちます。
特に高濃度の炭酸泉に傷のある部分を浸けておくと、血流が改善して新陳代謝が促進されます。炭酸の抗炎症作用によって、症状改善が期待される療法です。
さらに、自律神経に作用して、痛みや刺激に関係する交感神経の活動を抑制することから、神経痛などの痛みの緩和にも活用されています。
こうした効果は、医療の世界に留まらず、スポーツの分野でも注目を集め、数多くの施設で人口炭酸泉が導入されています。
医療の最前線でも注目を集めている炭酸泉!
閉塞性動脈硬化症という病気があります。
足の動脈が動脈硬化によって詰まってしまうことによって起きる病気です。
この病気にかかると、足の血液の流れが悪くなり、足が痺れ歩行が困難になります。
悪化すれば足先が壊死して、切断しなければならなくなってしまいます。
こういった場合、通例カテーテルを入れて血管を広げる手術をしてから、血液が流れるようにします。しかし、脚先の末梢循環を良くするために、これまでこれといって決め手になる治療法がみつかりませんでした。
そこで大いに注目を集めているのが、「炭酸泉治療」。
足を救えるかどうかは、たった5%の血液を増やせるかどうかにかかっています。
「炭酸泉」はその瀬戸際で、大きな役割を果たすことがわかってきました。
不幸にして足を失った人の1年後の生存率は、50%。
歩けなくなることで、血液循環がさらに悪化。さらに足を失うことで鬱になってしまうケースもあります。
そんな人たちを救うことができることが徐々にわかってきました。
医療の最前線で、炭酸泉治療はさらに注目を集めて行くでしょう。